【NINTENDOPOWER(ニンテンドウパワー)とは】
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ニンテンドウパワーとは、1997年に任天堂が開始したスーパーファミコン・ゲームボーイ用のゲーム書き換えサービスのことです。専用カセットにゲームデータを書き込んで販売するというサービスで、遊び飽きたら別のゲームに書き換えることもできました。
最初はローソンと提携し、店内に設置されているロッピーを利用して行われたサービスでしたが、2002年には終了。それ以降は任天堂本社・営業所にて受付を行うようになりましたが、それも2007年2月28日をもってサービス終了することになりました。
ニンテンドウパワーの意義は、過去のゲームを安価で楽しめることにありました。ゲームハードが進化していくと、過去のゲームソフトは遊ぶ手段が限られてきます。一般的な方法としては中古で購入することですが、当時はゲームの中古販売が問題となって、裁判まで起きていました。そういう事情もあって、ニンテンドウパワーは過去ゲーム作品を供給するために実施された初のサービスだったともいえます。 |
【NP・ローソンを選んだ理由】
任天堂がローソンとの提携を選んだ理由は、下記のように述べられています。
ニンテンドウパワーという新しい企画をローソンで進めていったのも、結局は流通の現状に対する不満と期待が一端にあったわけです。その当時は、あれだけ普及し、まだまだパワーがあったスーパーファミコンを、流通さんが自らどっかへ押しやってしまう、語弊があるかもしれませんが、流通さんが葬り去ろうとしていたような感じさえ受けたんですよね。
ローソンを選んだのは、とくに在庫を持たない点がコンビニ流通には最適の方法だということでした。あれだけの狭いスペースで効率を重視している店舗体系の中で、在庫を持たずにやっていける最適のシステムだから、まずは一緒にやってみようということからはじまったわけです。
任天堂の法則(ゼスト出版事業部)より |
【GBメモリカートリッジについて】
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希望小売価格 |
2,500円(税別) 販売終了 |
ROM容量 |
FLASH MEMORY
8Mbit (1Mbit×8ブロック) |
バックアップRAM容量 |
S-RAM 1024kbit
(64kbit×16ブロック) |
通常とは異なる、白いカートリッジです。
フラッシュメモリを搭載しているので、何度も内容を変更・消去できます。容量の許す限り複数のゲームをいれることも可能。ビデオテープのように画像や音質が悪くなることや、書き換えたゲームが消えてしまうことはありません。
始めからゲームが書き込まれているプリライト版も発売されました。「スーパーマリオランド3 ワリオランド」と「バルーンファイトGB」の2種類が存在します。 |
【ニンテンドウパワー全体の流れ】
年 |
NP |
1997年 |
9月30日 SFC用書き換え開始
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2000年 |
3月01日 GB用書き換え開始 |
2002年 |
6月30日 メモリカートリッジ販売終了
8月31日 ローソン店頭でのサービス終了 |
2007年 |
2月28日 本社・営業所での書き換えサービス終了
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ゲームボーイの書き換えは平成11年11月1日、ズラリと1が並んだ日から行われる予定でした。しかし、台湾大地震の影響により2000年3月1日まで延期されました。サービス開始時期が遅すぎた印象は否めませんが、サービス自体が長く続いたのは嬉しいことでした。
(延期の際、プリライト版のメモリカートリッジ予約者に対して、任天堂はお詫びの文書と共に郵送による書き換えサービスを先行して実施しました) |
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