ゲームボーイソフトのバーチャルコンソールの仕様について説明します。
■画面比率について
3DSのバーチャルコンソールでは、3DSの液晶にあった大きさのゲーム画面で遊ぶことができます。ただし、通常はオリジナルを拡大するために少しぼやけます。メニュー画面でスタートボタンまたはセレクトボタンを押しながらゲームを起動すると、オリジナルの画素数となる「ドットバイドット」で遊ぶこともできますが、こちらは画面がかなり小さくなります(※1)。
「ドットバイドット」で遊ぶと、ゲームボーイ本体が背景として表示されるオマケがあります(モノクロソフトとカラーソフトで表示が異なる)。さらに3D表示をONにすると、ゲーム画面に奥行きがでます(※2)。
■カラーについて
バーチャルコンソールでGBのモノクロソフトを遊んだ場合、画面は完全にモノクロになります。ゲームボーイカラーやスーパーゲームボーイのような、擬似色で遊べる機能はありません。おあそび機能として、ゲームプレイ中にL+Rボタンを同時に押しながらYボタンを押すと、初代ゲームボーイ風の画面(残像あり)にすることができます。黄緑がかった液晶画面、端がちょっと切れているところまで再現されています。これはGBカラーのソフトでは機能しません。
■中断機能とまるごと保存
HOMEボタンでゲームを中断するとゲーム状況が自動的に保存されます。ただし、いちど再開すると保存されていたゲーム状況は消えます(Wiiのバーチャルコンソールと同じ機能)。
また、下画面にある「まるごと保存」を押すと、好きなタイミングでゲーム状況を記録することができます。これはいつでも「まるごと復元」ができて、しかも上書きしないかぎり何度でも再開できます。ただし作品本来のセーブにも影響を与えるので注意(※3)。
「まるごと保存」は、各ソフトごとにひとつずつ保存可能で、VCメニュー起動中に「R+スタート+Xボタンを同時に押す」ことで有効/無効を切り替えることもできます。
■キーコンフィグについて
バーチャルコンソールにキーコンフィグは用意されていません。そのかわり、Yボタンはセレクトボタンに対応していて、Xボタンは長押しすることでVCメニュー画面をひらくことができます。十字キーのかわりにスライドパッドを使うこともできます。
■使用できない機能&追加機能
基本的にバーチャルコンソールでは「通信機能」を使うことはできません。ポケットプリンタなども利用不可能となっています。ただし、「ポケットモンスター」シリーズのみ通信可能。また、特殊な追加例として「がんばれゴエモン
天狗党の逆襲」では「連射機能」を使用できます。
■説明書について
メニュー画面でソフトの説明書を見ることができます。オリジナルの取扱説明書にはないキャラクター紹介から、裏技めいた情報まで掲載されていて、なかなか充実した内容です。3D表示をONにするとイラスト部分などが浮き上がって見えます。ちなみに十字キーよりスライドパッドの方がスクロールが速いです。
■SDカード
ゲームデータはSDカードに保存します。SDカードがなければゲームの購入ができません。読み込み時間のせいか、3DSを起動してからメニュー画面にゲームタイトルが表示されるまで、時間差があります。
■引越しについて
「本体設定」→「その他の設定」→「ソフトとデータの引っ越し」を選ぶと、別のニンテンドー3DS本体にバーチャルコンソールなどのデータを引き継ぐことができます。ただし、データはすべて一括でしか引越しできない、回数制限が5回まで(なくなりました)、インターネット接続が必須、3~4GBの引越しに約2時間ほど時間がかかる、途中で通信が切れると最初からやりなおし、といった点には注意。
一度ダウンロードして購入したソフトは、削除しても後からふたたび無料でダウンロードすることができます。ただし、「引越し機能」で他の3DS本体にゲームをうつした場合は、その権利も引越し先にうつります。もとの3DSで再びダウンロードするためには再購入の必要があります。
■更新により追加された新機能
3DS本体の更新によって、新機能が追加されることがあります。たとえば、ソフトをまとめることができる「フォルダ機能」、ゲームデータのバックアップが取れる「バックアップ機能」が今までに追加されました。
※1…参考:各機種の画面比較。
機種 |
縦cm×横cm |
モード |
3DS |
4.5×5.1 |
通常、ぼやけあり |
3DS |
2.8×3.1 |
ドットバイドット |
GBC |
4×4.4 |
通常 |
GBASP |
3.6×4.1 |
通常 |
※2…ONにする場合、MINかMAXにしないと画面がぼやけます。
※3…「まるごと保存/復元」は作品本来のセーブ状態も保存/復元してしまいます。 |