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バーチャルコンソールについて





【3DSのバーチャルコンソールとは】


バーチャルコンソールは、任天堂の最新機種などで、過去のゲーム作品をダウンロードして遊ぶことができるサービスです。

ニンテンドー3DSのバーチャルコンソールは、当初2011年4月下旬を開始予定としていましたが、延期して同年6月7日から利用可能になりました。eSHOPでソフトを購入することで、ゲームボーイやファミコンなどの過去作品を遊ぶことができます。

バーチャルコンソールの利点は、最新機種でレトロゲームを手軽に遊べることにあります。カートリッジの交換が必要ない、ソフトの保管に場所をとらない、品切れの心配がないこともメリットです。レトロゲームゆえの、入手が難しい、バッテリーバックアップの電池が切れる、といった問題もありません。

一方で、通信機能などの機能が使えない、画面や操作が本来意図したものと異なる、配信がメーカーの事情によって終了する、といったデメリットも存在します。便利機能がむしろ興を削ぐと感じることもあるかもしれません。

バーチャルコンソールで作品を購入する方法は「プリペイドカードの購入」や「クレジットカードの登録」などがあります。「ニンテンドープリペイドカード」はお店などで購入して、そのカードに書かれた数字を3DSに入力することで、支払いのポイントが増えます。その後、購入したい作品を選んで「購入する」を押すと、ダウンロード画面へ進んで作品を受信することができます。

前提条件として、インターネットの接続環境が必須。詳しくは公式サイトで。
ニンテンドー3DSのニンテンドーeショップ

サービス開始から11年経った2022年、任天堂はバーチャルコンソールを含めたニンテンドーeショップのサービスを段階的に終了することを発表。残高の追加は2022年8月30日、ソフトの購入は2023年3月28日午前9時まででサービス終了となりました。更新データのダウンロードや、購入済のソフト・追加コンテンツのダウンロードはまだ利用できますが、将来的にはこれらのサービスも終了すると予告されています。




【3DSのバーチャルコンソールの仕様】


ゲームボーイソフトのバーチャルコンソールの仕様について説明します。

■画面比率について

3DSのバーチャルコンソールでは、3DSの液晶にあった大きさのゲーム画面で遊ぶことができます。ただし、通常はオリジナルを拡大するために少しぼやけます。メニュー画面でスタートボタンまたはセレクトボタンを押しながらゲームを起動すると、オリジナルの画素数となる「ドットバイドット」で遊ぶこともできますが、こちらは画面がかなり小さくなります(※1)。

「ドットバイドット」で遊ぶと、ゲームボーイ本体が背景として表示されるオマケがあります(モノクロソフトとカラーソフトで表示が異なる)。さらに3D表示をONにすると、ゲーム画面に奥行きがでます(※2)。


■カラーについて

バーチャルコンソールでGBのモノクロソフトを遊んだ場合、画面は完全にモノクロになります。ゲームボーイカラーやスーパーゲームボーイのような、擬似色で遊べる機能はありません。おあそび機能として、ゲームプレイ中にL+Rボタンを同時に押しながらYボタンを押すと、初代ゲームボーイ風の画面(残像あり)にすることができます。黄緑がかった液晶画面、端がちょっと切れているところまで再現されています。これはGBカラーのソフトでは機能しません。


■中断機能とまるごと保存

HOMEボタンでゲームを中断するとゲーム状況が自動的に保存されます。ただし、いちど再開すると保存されていたゲーム状況は消えます(Wiiのバーチャルコンソールと同じ機能)。
また、下画面にある「まるごと保存」を押すと、好きなタイミングでゲーム状況を記録することができます。これはいつでも「まるごと復元」ができて、しかも上書きしないかぎり何度でも再開できます。ただし作品本来のセーブにも影響を与えるので注意(※3)。
「まるごと保存」は、各ソフトごとにひとつずつ保存可能で、VCメニュー起動中に「R+スタート+Xボタンを同時に押す」ことで有効/無効を切り替えることもできます。


■キーコンフィグについて

バーチャルコンソールにキーコンフィグは用意されていません。そのかわり、Yボタンはセレクトボタンに対応していて、Xボタンは長押しすることでVCメニュー画面をひらくことができます。十字キーのかわりにスライドパッドを使うこともできます。


■使用できない機能&追加機能

基本的にバーチャルコンソールでは「通信機能」を使うことはできません。ポケットプリンタなども利用不可能となっています。ただし、「ポケットモンスター」シリーズのみ通信可能。また、特殊な追加例として「がんばれゴエモン 天狗党の逆襲」では「連射機能」を使用できます。


■説明書について

メニュー画面でソフトの説明書を見ることができます。オリジナルの取扱説明書にはないキャラクター紹介から、裏技めいた情報まで掲載されていて、なかなか充実した内容です。3D表示をONにするとイラスト部分などが浮き上がって見えます。ちなみに十字キーよりスライドパッドの方がスクロールが速いです。


■SDカード

ゲームデータはSDカードに保存します。SDカードがなければゲームの購入ができません。読み込み時間のせいか、3DSを起動してからメニュー画面にゲームタイトルが表示されるまで、時間差があります。


■引越しについて

「本体設定」→「その他の設定」→「ソフトとデータの引っ越し」を選ぶと、別のニンテンドー3DS本体にバーチャルコンソールなどのデータを引き継ぐことができます。ただし、データはすべて一括でしか引越しできない、回数制限が5回まで(なくなりました)、インターネット接続が必須、3~4GBの引越しに約2時間ほど時間がかかる、途中で通信が切れると最初からやりなおし、といった点には注意。

一度ダウンロードして購入したソフトは、削除しても後からふたたび無料でダウンロードすることができます。ただし、「引越し機能」で他の3DS本体にゲームをうつした場合は、その権利も引越し先にうつります。もとの3DSで再びダウンロードするためには再購入の必要があります。


■更新により追加された新機能

3DS本体の更新によって、新機能が追加されることがあります。たとえば、ソフトをまとめることができる「フォルダ機能」、ゲームデータのバックアップが取れる「バックアップ機能」が今までに追加されました。


※1…参考:各機種の画面比較。
機種 縦cm×横cm モード
3DS 4.5×5.1 通常、ぼやけあり
3DS 2.8×3.1 ドットバイドット
GBC 4×4.4 通常
GBASP 3.6×4.1 通常

※2…ONにする場合、MINかMAXにしないと画面がぼやけます。
※3…「まるごと保存/復元」は作品本来のセーブ状態も保存/復元してしまいます。




【CEROについて】

■CEROとは?

CEROとは、コンピュータエンターテインメントレーティング機構の略称です。ゲームソフトなどを対象とした表現の倫理規定の策定及び審査を行っています。新作ソフトだけでなく、バーチャルコンソールなど過去作品も対象としています。

審査員は原則3人(減ることもあるらしいです)。一般から公募した審査員がトレーニングを受けたあと、適性を見て登録・契約。年齢や男女などの属性が重ならないように選ばれて、それぞれ別々に審査を行います。実際にゲームをプレイして審査するわけではなく、メーカーが15分~2時間の範囲で作った映像(ゲームの表現内容・コンセプト・テーマ・ストーリーをまとめたもの)を見て判断します。




CERO 年齢対象
全年齢対象
12歳以上
15歳以上
17歳以上
18歳以上のみ


■判断基準など

●表現種類

<性表現系>
キス/抱擁/下着の露出/性行為/裸体/性的なものを想起させる表現/不倫/排泄/性風俗業/水着・コスチューム

<暴力表現系>
出血描写/身体の分離・欠損描写/死体描写/殺傷/恐怖/対戦格闘・ケンカ描写

<反社会的行為表現>
犯罪描写/麻薬等薬物/虐待/非合法な飲酒及び喫煙/非合法なギャンブル/近親姦・性犯罪等/売春・買春/自殺・自傷/人身売買

<言語・思想関連>
言語・思想関連の不適切な描写


●表現度合

直接的/間接的
肯定的/否定的
必然的/自然的

(CERO倫理規定より)


■CERO「B」以上のゲームボーイ作品

タイトル CERO 分類 発売日
女神転生ラストバイブル2 B セクシャル 12.09.12
ダブルドラゴン B 暴力 11.06.22
怒りの要塞 B 暴力 11.06.15
ゼルダの伝説 夢をみる島DX B セクシャル、犯罪 11.06.08
怒りの要塞2 B 暴力 11.01.11




【ゲームギアのVCメニューについて】


ゲームギアのバーチャルコンソールは“VCメニュー”が任天堂系とは異なっています。具体的なちがいとしては、「ボタン設定」や「画面設定」などの機能が利用できます。また、「ぷよぷよ」などのソフトでは通信が可能です。

まるごと保存/復元 ゲームの状況をそのまま保存&復元できます。
ボタン設定 キーコンフィグが可能です。3DSのA、B、X、Y、L、Rボタンに、それぞれ1ボタン、2ボタン、1ボタン連射、2ボタン連射、スタートボタン、VCメニューを自由に割り当てることができます。
画面設定 画面の設定をゲーム中いつでも変更できます(任天堂系のドットバイドットなどはゲーム前でしか変更不可)。“ドットバイドット”では、ゲームギアのフレームがついて、ちょっとだけ3D対応(これはゲームボーイ版にもあるもの)。(※1)
リセット/ゲーム再開 他のバーチャルコンソールソフトと同じく、リセットとゲーム再開が備えられています。


※1…「画面設定」のメニューは下記のとおり。

内容 種類
画面モード ノーマル、ドットバイドット、フル
本体カラー ブラック、ブルー、イエロー、レッド
残像 オン、オフ
パフォーマンス オリジナル、スペシャル

画面モードの「フル」を選ぶとワイド画面になります。パフォーマンスの「スペシャル」とは一部処理落ちなどが発生していた箇所を可能な限り改善させたもので、「オリジナル」は原作基準のものです。




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