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バッテリーバックアップ対策





【バッテリーバックアップとは】


バッテリーバックアップとは、ROMカートリッジの中に電池を内蔵してデータを保存する機能のことです。ゲームボーイの他に、ファミコンやスーパーファミコンやメガドライブ等でも使われています。バッテリーバックアップが使われるようになってからは、パスワードでデータを管理していた頃と比べて、格段にデータ保存がラクになりました。

しかしバッテリーバックアップには電池としての寿命があります。発売から数年も経過しているゲームソフトなどでは電池切れのために、データが消えてしまう場合があります。電池が切れると、保存していたデータが消えるだけでなく、データの保存自体が不可能となります。つまり一旦セーブしてみても、次にゲームを始めたときには消えてしまっている現象が起こります。
 




【バッテリーバックアップの寿命はどれくらいか】

バッテリーバックアップに使われている内臓電池の寿命は5~7年と言われていました。
実際には、電池や電子部品の消耗にバラツキがあり、誤差が生じるため、5年経たないうちに切れるものもあれば10年過ぎても切れないものもあります。


1.時間機能を内蔵しているソフトは、電池寿命が短い。

いくつかのGBソフトに内臓された「時間機能」は、電源を切っている間でもゲームが進むという画期的なものでしたが、そのぶんデータ処理が膨大になってバッテリーバックアップ寿命を消費します。

(ソフト例)

カードヒーロー(任天堂)
ポケットモンスター クリスタル(任天堂)

ポケットモンスター 金・銀(任天堂)
ポケットファミリー(ハドソン)
ゲームで発見!!たまごっちオスっちとメスっち(バンダイ)
携帯電獣テレファング(スマイルソフト)
バーディガン(タムソフト)
牧場物語GB(パック・イン・ソフト)



上2つのソフトは特に寿命が短くなっているようです。ポケットモンスタークリスタルにはバッテリーバックアップの寿命が約2年であるという注意書きが同封されていました。

牧場物語GBなどは時間機能をゲーム内でON・OFFに切り替えることができるので、OFFにしておけば寿命消費を和らげることができます。


2.同タイトルでも、初期出荷のものと後期出荷のものがあるので残り寿命が異なる。

 これは製造された時期が違うことを考えれば当たり前のことかもしれませんが……。人気作品は長年に渡って出荷されたので(特に人気のGBソフトは息が長かったので)同じタイトルのソフトでも残り寿命が大きく異なる場合があります。
 




【対処法】


電池を交換すれば、新たに保存は出来るようになります。ただしデータは失われます。


1.任天堂に修理を頼む

かつては任天堂に有償で電池交換を頼むことができましたが、現在ではサービス終了しています。

http://www.nintendo.co.jp/n10/qanda/syuri/index.html#Q4


2.各メーカーに修理を頼む

かつてはメーカーの一部でも電池交換を受け付けていましたが、現在ではサービス終了しています。
ソフトによっては取扱説明書にバッテリーバックアップ電池に関する項目があります。


3.業者に修理を頼む

ゲームショップなどお店によっては、有償で電池交換を引き受けてくれる所もあります。
レトロゲームの人気が再燃したことで、新しく電池交換サービスをはじめたゲームショップも見られます。


4.自分で修理する

特殊なドライバーが必要になります。分解したゲームソフトはメーカーの修理対象外となるので、自己責任のうえで行ってください。

 



【電池交換法】


最小限の道具で行うバックアップ電池交換方法を紹介しておきます。

※分解した時点でメーカーの保障は受けられなくなります。
※失敗しても責任は取れませんので、自己責任の上でご覧ください。

【作業で使う物】
特殊ドライバー、交換用の電池、テープ


【ステップ1】 準備

まず特殊ドライバー(DTC-20)を用意します。
東急ハンズや通販で購入するのが一般的のようです。
【ステップ2】 ソフトを開ける

ソフト背中のネジを回して外します。
その後、少し縦にスライドさせるだけで開きます。
【ステップ3】 古い電池をはずす

電池は両面が金属板と接着しています。
固いですが、つかんで根気よく上下を繰り返すだけでも外せます。
ただし、金属板を折らないように。
【ステップ4】 新しい電池をつける

電池の種類は、ソフトごとに異なるので見て確認。
極は同じものを合わせます(+極に+極を)。
左図は、テープで下から電池を包むように貼り付けてます。
【ステップ5】 確認&終了

開けた時と逆の順序で、ソフトを元に戻せば終了。
セーブできるか確認しましょう。


注意点
余計な場所に触れない 故障の原因になります、特に静電気には注意
+-極を間違えない 電池の表面や基板の根元に+-が書かれているので確認
電池と金属板はピッタリ接着する 片方が少し外れるだけでデータは消えることがあります


特殊ドライバーの入手が、一番面倒かもしれません。
これ以外のドライバーでも分解自体はできますが、基本的には規格があったものをお勧めします。
SFCやN64のソフトも開けられるので、レトロゲーム好きなら持っていて損はないかと……。

 


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