リュカオンの歌
※重要な個所のネタバレを含んでいます
アルファとオメガが ドルメンで であうよ オメガはレテをのみ アルファをわすれた 4にんのなかまよ わになっておどれよ! |
リュカオンの広場で子供達が歌っている歌。
ちょっと謎が残る、この歌を素人的に考察しています。
長い割には大した結果でないかも。
■参考
レテ…たましいをふうじるみずのなまえ
ドルメン…すなわちいしがあつまるところでたましいがよみがえる
(↑エサウの説明、ゲーム中より)
Lethe…ギリシャ神話に出てくる忘却の河。
Dolmen…支石墓。
ヨハネの黙示録に「わたしはアルファでありオメガである」という一節があります。アルファとオメガはギリシア語の最初と終わりの文字であり、そのことから上の一節は”私は歴史の最初と最後を司る者である=私は歴史の最初から最後までいる”という解釈がされているらしいです。
■考察
ゲーム中では、この歌は攻略のヒントとして使われます。
イベントとしては、仲間4人揃えてドルメン(石に囲まれた場所)に行くと、4人が輪になるように配置につき、そして主人公ユーリは魔獣王グライアスの魂を思い出す、というもの。4人の仲間とはサフィア・クラウ・ゾディア・ガンズーのことですね。
流れから考えると、この歌は内容が時間通りとはなっていないようです。
「アルファとオメガがドルメンでであうよ」 <未来に起きること
「オメガはレテをのみ アルファをわすれた」 <過去に起きたこと
「4人のなかまよ わになっておどれよ!」 <今するべきこと
いちばんの問題は、アルファとオメガが何であるかということでしょうか。
色々な解釈が成り立つのですが、ヨハネ黙示録のアルファ・オメガの解釈と繋げると、基本的にアルファとオメガは同一(違うのは存在する時間)であると考えられます。
さらにグライアス復活時の台詞に「たましいはふめつだ おまえはわたしであり わたしもまたユーリである」とあることからアルファ・オメガはそれぞれグライアスとユーリのことを指していると思われます。
歌の2行目「レテをのみ アルファをわすれた」と、レテが魂を封じる水だという説明から、アルファはグライアス(の魂)だと推測できます。ユーリはグライアスの生まれ変わりだとゲーム中で語られているので、アルファ=グライアス、オメガ=ユーリと考えれば、転生の順序もあいます。歌の1行目は「グライアスの魂とユーリがドルメンで出会う(=ひとつになる)」と取れます。
では、ユーリはがレテを飲んだ(グライアスの魂を忘れた)のはいつなのか、という疑問がでてきますが、ギリシャ神話によるとレテは”飲むと地上の記憶を失う冥府の河”といわれています。なので、これはグライアスの時でもユーリの時でもなく、いわば死後と転生の間に起きたことだと考えたほうがよいでしょう。グライアスの死後、その魂は封じられ、ユーリとして生まれた時はすでにグライアスの魂は忘れているものだと思われます。
(ただし前作に普通にレテの水が出ているので、断言はできません)
■結論
アルファ…グライアス(の魂)=ユーリの前世
オメガ…ユーリ=グライアスの生まれ変わり
アルファ=オメガであり、転生を繰り返して魂はずっといる(=不滅である)
という意味がこめられている?
ユーリは レテを飲んで グライアスの魂を 忘れている (ドルメンで) 4人の仲間よ 輪になって踊れ! (そうすれば) グライアスの魂と ユーリが ドルメンで ひとつになるだろう |
…ということでしょうか。あくまで一つの解釈です。