> ゲームボーイの歴史

ゲームボーイの音源について


Q. ゲームボーイはなぜステレオだった?
A. 画面以外でのゲームの迫力を得るため


ゲームボーイはヘッドホンを使用することでステレオサウンドを楽しむことが可能でした。これはファミコン時代のサウンドにはない楽しみでした。

1989年に発売されたゲームボーイには最初からヘッドホンが付属していましたが、これは価格設定に関係があったそうです。もともとゲームボーイは一万円を切る価格にするつもりでしたが、開発当時は貿易摩擦のような問題があって、部品の価格が思っていたよりも下がらない状況にありました。「それで、どう計算しても1万円を超えてしまうことになって、『じゃあ、ヘッドホンをつけよう』と。そこが任天堂の変なところなんですね(笑)」と開発者の出石武宏氏は語っています。ちなみに、これは社長判断だったそうです。

ステレオサウンドになった理由は、横井軍平氏によると、ゲームに迫力を出したいという気持ちから生まれたそうです。ゲームボーイの画面はモノクロしかないという判断でしたが、「しかし、どうしてもゲームに迫力を出したいという気持ちがあったので、あるとき試しにちゃんとしたサウンドをつけてみたんです。そうしたら、モノクロのゲームでもけっこう楽しめたんです。なるほど、サウンドは、ゲームにおいて重要な役割を果たしているな、ということがわかりました」。これによって、ステレオという方向性がでてきたとのこと。

ゲームボーイ独特の音源は、ゲーム機として現役から退いた後も、チップチューンという新しく生まれた音楽ジャンルで親しまれています。

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