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天神怪戦2 読本夢五誉身


ジャンル: RPG
メーカー: メルダック
発売日 : 92.03.13



江戸時代後期の日本を舞台にしたアドベンチャーです。

1834年(天保5年)、寺子屋の師匠である主人公(元一浪人)のもとに、天神五人衆の一人「風の虎丸」が逃げ込んでくる場面から物語は始まります。魑魅魍魎と天神達の戦いに巻き込まれた主人公は、天神五人衆の力を借りて「凶陰界」に立ち向かうことになる。彼らの戦いは「裏の歴史の物語」として描かれており、時おり実在の人物や出来事を「表の歴史」として織り交ぜながらストーリーは展開していきます。

基本はテキストを読みながら進めていくのですが、ゲーム画面を4分割し、それぞれのパーツでグラフィック・テキストを表示・演出するという変わった手法を使っています。この演出がなかなか凝っていて、地味なグラフィックながらストーリー性をぐっと高めている。時々ストーリーの合間で起こる「運試し」では、4枚のカードのうちから一枚を選び、吉をひくか凶をひくかで主人公の行動の結果が変化します。

敵との戦いはカードバトルで行われます。ランダムで現れるカードを右か左か選び、主人公と敵が交互に引いていく。カードは攻・防・回・助・倍・神の6種類があり、最大4枚まで組み合わせることによって様々な効果が現れます。カードを引くには「れい(MP)」が必要で、「れい(MP)」か「りき(HP)」が0になったほうが負けとなります。

テキストの表示がやや遅めで飛ばせないことや、容量の問題のせいかストーリーの変化に乏しいことは難点ですが、分割された画面で見せる物語や演出はかなり良くできています。独特のセンスが光る、なかなか味わい深い作品。

メルダックのゲームはなんだか渋いものが多いです。


むずかしさ:★★★☆☆ 序盤の戦闘やラストダンジョンあたりが難しめ
セーブ機能:★★☆☆☆ パスワードあり

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