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風来のシレンGB 月影村の怪物


ジャンル: RPG
メーカー: チュンソフト
発売日 : 96.11.22



不思議のダンジョンシリーズ第3弾。旅の途中に立ち寄った月影村で、生贄の少女を助けるためシレンが冒険します。

不思議なダンジョンは入るたびに構造が変化する、名前のとおり不思議な地形のこと。ダンジョン内での行動はすべてターン制で、シレンが一回行動するたびに敵も一回動きます。ダンジョン内に落ちているアイテムを駆使して敵と戦いながら、シレンはダンジョンの最奥層を目指します。

「不思議のダンジョン」は、ふつうのRPGと違ってシビア設定です。敵にやられると手持ちのアイテムは全部なくなりますし、ダンジョンから出た時点でレベルが1に逆戻り。冒険の成果が一瞬でパー。オートセーブなので、電源を切っても行動ミスひとつやり直すことはできません。

そんなゲーム性ですが、遊ぶたびに蓄積されていくのが”プレイヤーの経験値”。プレイヤーは冒険を重ねるごとに、敵の対処法やアイテムの有効活用など、攻略技術をだんだんと身につけていきます。運の要素も絡んで、時にはゲームボーイを投げ出さんばかりの場面にも遭ったりしますが、そのぶんクリアーした時は感涙モノ。悲惨な散り様すら、いい思い出になります。そういった強い感情移入とドラマ性で中毒性を深めているゲームが、この”不思議のダンジョン”です。

一見敷居が高そうなゲームですが、本作は難易度設定が可能なのでシリーズの入門としてもオススメです。物語に関しても、実は何度かやられたほうがより楽しめるようになっています。

SFC版と比べるとダンジョン数などやや物足りない感じもしますが、少ないボタンで動かせる操作方法の工夫や、ダンジョンパズルのフェイの問題50問+、シリーズ初の冒険の履歴の登場など、なかなかサービスが良い作品。チュンソフト得意のダジャレも大胆な形で登場し、不思議のダンジョン初の携帯版として十分完成されたゲームです。

カラー未対応ですが、白黒画面が水墨画のようで和風のイメージに似合っています。


むずかしさ:★★★☆☆ 難易度設定あり、ただしEDは「むずかしい」でしか見られない
セーブ機能:★★★★★ パスワードあり、SFCとは異なり1ステージごと

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