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モンスタータクティクス


ジャンル: RPG
メーカー: 任天堂
発売日 : 00.11.21



新機軸の「かくれんぼバトルRPG」です。

5年ぶりに開かれることになったモンスターハンディング大会。ハンターたちは競いあってダンジョンに潜っていき、モンスターを倒した証拠となる「モンタク」(=モンスターの魚拓)を持ち帰る。一番大きくて強かったものが優勝だ。ギュンター道場で修業する主人公ケビンも、大会に出場してランキング上位を目指すことになる。

ハンティングの舞台となるのは、見下ろし型の真っ暗なダンジョン。主人公チームと相手チームは交互に行動を繰りかえしながら、相手のメンバーを探して倒していきます。このゲームでは、視界=暗闇を照らすライトのようなもので、数歩先までしか届かないうえに、障害物の影も死角となります。そのため1マスの影に潜んだ敵がわからないことも。逆に相手の視界に入らないかぎり、たとえ真後ろにいても敵はこちらに気がつきません。自分チームの姿を隠しつつ、相手を見つけ出すことが第一のポイントです。

基本となる戦法は、ヒット&アウェイ。発見した敵を攻撃したら、即逃げるか隠れるかしましょう。1ターンで動かせるキャラは一人だけ、攻撃は一度きり、移動もゲージぶんだけと、行動にはかなり制限がかかります。敵を見つけても逃げられる余裕がなければ、そのターンでは攻撃しないこともひとつの戦略です。とくに敵の視界にはいったところで時間切れになるのは最悪だと認識しましょう。障害物の影に潜むだけでなく、敵から距離をとるだけでも「かくれんぼ」になることを知るのが第二のポイントです。

そして、かくれんぼバトルの最大の醍醐味は、複数メンバーで戦う「チーム戦」にあります。それぞれのキャラは攻撃に対しての「弱点」があるので、戦いの相性を考えながらメンバーを配置します。一ヶ所に固まらず、それでいてフォローはできるように、さらに監視役も兼ねて動きます。フィールドはかなり広いため、敵がどのあたりにいるのか推測をたてながら行動することも重要。チームの連携を考えることが最後のポイントです。

「かくれんぼバトル」がそのまま面白さの核心となるこのゲーム。暗闇のなかでの戦闘やじりじりとした緊張感は、他のゲームにはない魅力があります。しかし、コンピュータ相手だと心理戦となる部分が伝わりにくいのが難点。また、登場キャラは魅力的ですが、物語は子供だまし未満ともいえます。とりあえず本作の面白さを十分に味わうためにはパーフェクト狙い(味方を一人も倒されないで、敵をすべて倒す)をオススメします。むしろノーダメージを狙うくらいのほうが、本作に秘められたコアな面白さを感じられるでしょう。

入手した「モンタク」はポケットプリンタで印刷することができるのですが、個体ごとにちゃんと大きさも違って印刷されるのが地味に嬉しい。


むずかしさ:★★★☆☆ EDを見るだけなら難しくありません、パーフェクト狙いを推奨
セーブ機能:★★★☆☆ セーブひとつだけ

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