もんすたあ★レース
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モンスターを育てて走らせて、目指せベリーベストカップ! ちょっとした手違いからモンスターレースに参加することになった主人公が、各地のレースに挑戦するため旅立ちます。たくさん発売されたモンスター収集RPGのひとつですが、戦いが“レース”で行われるという点でオリジナリティがある作品。大きく差をつけると相手モンスターを捕獲できる“野生レース”と、長いコースで先にゴールを目指す“対人レース”の2種類があり、モンスターが勝手に走るなか、プレイヤーは“技”と“交代”の指示だけをだすことができます。 モンスターには、走っていると減っていく「スタミナ」、走るときの「スピード」、坂道などで力が発揮される「パワー」、交代を素早く行うための「おちつき」といったパラメータがあります。単純にスピードが高ければ良いというわけでなく、スタミナが切れると走りが極端に遅くなりますし、おちつきが低いと肝心なときにスムーズな交代ができません。また、各モンスターには得意地形と苦手地形があって、これがかなり大きな影響を及ぼすため、相当レベルを上げたモンスターでも、1匹だけではまずクリアまで辿りつけません。仲間との交代とそのタイミングが肝となります。 もうひとつ、「技」の使いどころも重要です。技は4つまで覚えられますが、レース中では一匹につき一度しか使えません。これだけでも使いどころが悩ましいですが、さらに一部の技には相手の技を打ち消す効果があります。例えば、こちらが「自分がスピードアップする技」、相手側が「敵をスピードダウンさせる技」を使おうとしていた場合、後で出したほうの技が相手の技を打ち消してしまいます。このため先走ると技が無駄になることも。しかし出し惜しみしているうちに使いどころを失うこともあるので、やはり技に関しても使うタイミングが重要です。 それほど深い戦略を考えなくても本編自体はクリア可能ですが、対戦のバランスは見た目以上に深いです。モンスター一匹につき技が一度しか使えないことに加えて、残りのスタミナ、地形の相性、交代にかかる時間ロスといったことで、交代するかしないかだけで結構ジレンマ。単純ながら奥深さも秘めているレースです。物語は単調ですが、次々に大会に挑んでいくという展開自体は分かりやすくて好印象。モンスターを賭けて走る“かけレース”の緊張感や、2匹のモンスターを組み合わせて新しいモンスターを作る“ミックス”も良いスパイスとなっています。 続編として「もんすたあ★レース おかわり」も発売されています。ドンブリ(世界観)そのままで、麺(主人公)だけ変えたような、まさに”おかわり”したような作品です。 |
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むずかしさ:★★★☆☆ 低レベルでもバランスよく地形に対応できるパーティのほうが強い | |||
セーブ機能:★★★☆☆ 1つセーブ可能 |