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リトルマジック


ジャンル: パズルアクション
メーカー: アルトロン
発売日 : 99.11.26



見下ろし型のアクションパズル。SFCからのリメイク作品です。

魔法使いの見習いメイが、卒業試験のために知恵を絞ってパズルに挑みます。敵やトラップが配置されたステージで、「魔法石を特定の位置におくこと」「自分がゴールに行くこと」の両方を満たせばステージクリア。条件を片方だけ満たしてもクリアにはなりません。魔法石は押してもいいけど引いちゃダメという、いわゆる「倉庫番」に近いゲームですが、クリアするには魔法をうまく使う必要があり、さらに頭をひねる作品となっています。

Aボタンを押すことで、主人公はシャボン玉のような「魔法球」を目の前に作ることができます。魔法球は3段階まで大きくなり、最大からさらに膨らませようとすると破裂、または放っておいても時間経過で小さくなって最後に破裂します。魔法球が破裂すると、その衝撃によって隣接する魔法石や別の魔法球が1マス動きます。魔法球は同時に複数作ることも可能で、これらを利用するのがゲームのポイント。

ステージは移動できない水辺や障害物などで構成されていて、メイ自身では魔法石を特定の位置まで運べません。そのため魔法球を駆使して魔法石を移動させていくことになります。たとえば、魔法球を作る→魔法球を押す→新しい魔法球を作る→新しい魔法球を破裂させる、で3マス先まで魔法球を移動させられます。大きさの違う魔法球を並べて、破裂するまでの時間差を利用することも重要なテクニック。聞くと少しややこしそうですが、ステージを進めていくうちに、テクニックは自然と身につくようになっています。

もともと海外のゲームだけあって難易度は高め。いくらか時間差を利用するため、手順だけではクリアできない難しさがあります。しかし、段階的にテクニックを覚えられるステージ、いつでも止められるオートセーブ、何度でも挑戦できる無限コンティニューといった仕様もあって、良質なパズルアクションに仕上がっています。一見無理だと思えるようなステージも、挑戦するうちにクリアできている、これもまた小さな魔法かもしれません。もとのSFC版と比較すると、グラフィックが一新されているほか、ステージ構成にちょっとだけ変更箇所があります(少しだけ難しくなっている)。アクションパズル好きにはぜひチャレンジしてほしい作品。

クリア後には、意外なあの人を操作するエキストラステージも遊べます。


むずかしさ:★★★★☆ やや難しい。時間差を利用しないとクリアできない場面も。
セーブ機能:★★★★★ 3つセーブ可能

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