カエルの為に鐘は鳴る
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B級ギャグ満載のアドベンチャーゲーム。タイトルからして某小説のパロディ。 主人公のサブレ王子とリチャード王子はライバル同士。あるとき二人のもとに、ティラミス姫が治めるミルフィーユ王国が悪の大魔王デラーリン率いるゲロニアン軍によって占拠されてしまった、という報告がはいる。二人はデラーリンを倒して姫を救出するために、競い合うように出発するが…。 あらすじをみると一見王道ファンタジーのようですが、実際にはドタバタ活劇という雰囲気でストーリーが展開します。テンポよく進行する物語や、吹き出しで表示されるセリフ、キャラクターがちょこちょこと動き回る様子は、まるでコミック。全体的に任天堂らしからぬノリのギャグ(パロディ)が炸裂しています。 通常はRPGのように俯瞰画面で移動しますが、ダンジョン内ではサイドビュー画面で進行。ストーリーの途中で、サブレ王子は水に触れることで「カエル」、卵を食べることで「ヘビ」に変身できるようになります。ダンジョンではこの変身能力が重要で、ジャンプ力が強い「カエル」の能力と、狭い道を通ったり敵をブロックに変えたりできる「ヘビ」の能力を使いわけながら、道を切り開いていきます。全体的にアクションよりもパズル要素のほうが強めです。 敵との戦闘はオートで行われ、勝敗はステータスの強さのみで決まります。ステータスはアイテムで上げることができ、それらはマップを歩き回らないと見つかりません。レベルなどは存在しないので、要するに「アイテムを手に入れていなければ倒せない」という一種のフラグ判定。勝てないと思ったら逃げるが吉です。 外見はアクションRPGのようですが、実際はストーリーが中心となるアドベンチャーゲーム。ストーリーはコミカルながら、シリアスな場面や温かみを感じさせる場面もあって、非常に良質。テンポ良く進むシナリオを、合間に簡単なパズルやアクションを挟みながら楽しめる作品です。 はじめは目立たないセールスでしたが、雑誌やインターネットの記事で頻繁に取り上げられたことで、「隠れた名作」として有名になりました。 |
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むずかしさ:★★☆☆☆ テンポよく進めることができます | |||
セーブ機能:★★★★☆ ふたつセーブ可能 |