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ドクターマリオ


ジャンル: パズル
メーカー: 任天堂
発売日 : 90.07.27



医者に扮したマリオが細菌撲滅する落ち物パズルゲーム。

何匹ものウイルスがはびこるビンのなか、次々とランダムに投げ込まれるカプセルを動かして、ウイルスを絶滅させることがプレイヤーの目的。ウイルスとカプセルは赤・青・黄の3色で構成されていて、縦か横に同じ色を4つ以上つなげると消滅します。ウイルスをすべて消せばステージクリアですが、その前にビンの上までカプセルが積み上がってしまうとゲームオーバー。対戦ではどちらが先にウイルスを絶滅できるかを競います。

ウイルスはその場を動かずに浮いていますが、カプセルは自然落下する特徴があります。カプセルは2色がくっついたような形で、片方だけでも着地していれば下に落ちませんが、その着地しているカプセルが消えると余ったカプセルはそのまま落下。これを利用してカプセルやウイルスを連続で消すと「連鎖」となり、対戦では相手を攻撃することができます。

ゲーム開始前に「レベル」と「スピード」を選択することで、プレイヤーは自分にあった難易度に調整可能。レベルはウイルスの数に対応していて、高レベルでは最初からウイルスがびっしり詰まってのスタートとなります。もはや危篤状態。スピードはカプセルの落下速度のことで、HI・MID・LOWの3種類から選べます。レベルはステージをクリアをすることで自動的に上がります。

ゲームボーイ版の工夫として注目したいのが次の2点。まず、モノクロ画面でもウイルスの色がはっきり区別できること。これは三色を「濃さ」というより「模様」で表しているためです(赤=ベタ、黄=抜き、青=点描)。もうひとつは、連鎖数によって異なる効果音が鳴ること。これは通信対戦で面白い効果を発揮します。相手の画面が分からない状況で、いきなりマリオの無敵の音(4連鎖)が鳴り出したら、対戦相手はふつう驚きます。どちらもゲームボーイというハードの特性を考慮したうえの上手い工夫だといえるでしょう。

落ち物パズルとしてはシステム的に荒い部分もありますが、「画面内のウイルスを全部消す」という目的が明快なこともあって、ゲーム不慣れな人でも簡単に楽しめる作りとなっています。中毒性の高いBGMもあって、熱中度は高い作品。


むずかしさ:★★★☆☆ レベル制、高レベルではFC版より1段低めなので難易度高め
セーブ機能:★☆☆☆☆ セーブもパスワードもなし

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