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ディジャブ1&2


ジャンル: アドベンチャー
メーカー: ケムコ
発売日 : 99.10.15



海外生まれの推理アドベンチャー。FCにも移植された1と、パソコンのみで遊べた続編の2のカップリング作品。

1の舞台は1984年のシカゴ、BARで目覚めた主人公は自分の記憶が失われているのに気がつく。きな臭い雰囲気を感じながらも、主人公は街で手がかりを探しはじめます。

2は1の事件が解決してから2週間後、行方不明になった友人の金の損失の穴埋めのために、主人公はマフィアに軟禁されてしまいます。1週間という期限内に、主人公はマフィアの悪事を暴き、仕組まれたワナをとくことができるか――。

基本システムは両作品とも同じで、どちらも移動&行動を繰り返しながらゲームを進めていくコマンド選択式です。しかし自由度がかなり高く、それがそのまま難しさに直結しています。あらゆることが実行可能なため、総当たりはほとんど通用しません。

コマンドは「取る」→「コート」というように「行動」→「対象」が基本となっているのですが、その行動規制はほぼ皆無。主人公は「銃を撃つ」→「自分」というコマンドでも躊躇なく実行します(もちろんゲームオーバー)。不必要な動作に抑制がかからないため、プレイヤーは自分で何をするべきか考えながら行動しなければなりません。適当に行動しているとあっさりゲームオーバーになります。

また普通のアドベンチャーのように、現実的な手順を無視することも一切できません。移動ひとつにしても「移動する」→「ドア」では駄目です。「開ける」→「ドア」→「移動する」→「ドアの中」という手順を踏んでからやっと移動可能になります。「開けていないドアの中に入ることはできない」という常識を、このゲームでは突きつけられます。

なんだか身も蓋もないアドベンチャーですが、そこが魅力でもある作品。システム自体がハードボイルド。行動を間違えると主人公は簡単に死んでしまいますが、すぐ直前からやり直せるので、その辺は親切設計といえます。2からプレイすることもできますが、やはり1→2の順番で遊ぶのが順当。記憶喪失の主人公とプレイヤーの手探り感覚がマッチしているので感情移入しやすくなっています。また2では時間という要素が存在するため、余計な行動のせいで時間切れになったり、時間をつぶさないと話が進行しなかったりと、難易度が1より高め。FCなどでプレイ済みという人以外は1から慣れていくのをオススメします。

内容はかなりヤバめで、攻略のコツは”犯罪行為をためらわないこと”だったりします。


むずかしさ:★★★★★ 2は特に難しい
セーブ機能:★★★★★ 3つセーブ可能

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